af9960003662商号が抹消されてしまった会社

 今日、商号を抹消されている会社の登記事項証明書を見ました。商号が抹消されたままで、その他に新しい商号は登記されていないのです。どうしてこのようなことが起きるのでしょうか。

 商号が抹消されるケースはいくつか考えられますが、典型的なのは、不正競争防止法にもとづく商号使用差止請求訴訟の判決によって抹消されるケースだと思います。

 たとえば、周知又は著名な会社で、商標権を取得していない会社があったとします。ところが、ある第三者が、その周知又は著名な会社の名称の恩恵を被りたいと考えて同一又は類似の商号を使用した会社を設立した場合、周知又は著名な会社は、不正競争防止法2条1項1号(周知標章等冒用行為)又は2条1項2号(著名標章等冒用行為)に該当する行為として商号使用差止請求訴訟等を提起することが可能な場合があります。商号抹消請求が認めらると、商号は判決にもとづいてが抹消されてしまい、名前のない会社が出現することになるのです。
 ちなみに、周知又は著名な会社が商標権を取得していれば商標権侵害として差止請求訴訟等の提起をすることができると考えられます。

 調べてみますと、不正競争防止法2条1項1号又は2条1項2号に基づく商号に関する裁判は意外にたくさんありました。会社名を決める場合、他に周知又は著名な類似の会社名がないか、検討する必要がありますね。